皮膚科看護師が行う仕事内容

皮膚科看護師の仕事は、皮膚の傷や火傷に薬を塗布するだけではありません。まず、患者の傷病の部位や健康状態について問診を行います。こうした問診によって医師の診察時間が短縮され、効率的に診療を行うことができます。
また、看護師は患部を処置しなければなりません。創傷や擦過傷などの部位を消毒し、抗生物質などの軟膏を塗ってガーゼや包帯で保護します。重傷の場合は何回も取り替える必要があるので、この処置介助は頻繁に繰り返すことになります。

伝染性軟属腫などを、専用のピンセットで除去することもあります。伝染性軟属腫は子どもに多く、痛みを伴う処置には子どもを怖がらせない配慮も欠かせません。
イボや良性腫瘍の除去の際には、液体窒素を用いることがあります。液体窒素で患部を凍結させて取り除きます。マイナス200度の液体窒素を皮膚に当てると痛みを伴うため、事前に患者へ処置中動くと液体窒素が他の部位に付着してしまう旨を説明しておかなければなりません。

その他日常生活指導も、皮膚科看護師にとって重要な仕事です。まず、皮膚疾患を引き起こす様々な要因を軽減するよう求めなければなりません。
皮膚疾患の要因として、精神的ストレスが挙げられます。精神的ストレスを解消するため、看護師はメンタルケアも行う必要があります。
皮膚疾患の原因は、陽射しや食べ物からペットの毛や室内の植物まで多岐にわたります。衣類の洗濯洗剤や制汗剤までチェックし、アレルギー源となって皮膚疾患を引き起こしている原因を取り除く努力をするよう患者に指導することも大事な仕事です。